久保明教『機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ』
機械という他者の視点から自己を捉え自己を変化させていく営為を「機械のカニバリズム」と呼ぶ
機械は私たちのあり方を規定する重要な一部をなしている
機械と人間を道具とその使用者としてシンプルに対置することは難しい
20世紀の技術論
技術決定論
科学技術をそれ自体の推進力をもった自律的な営為とみなす
技術的装置がいかに作られ配置されるかによって人間の行為や意図自体が規定されると考える
技術の社会的構成論
科学技術は中立的な道具とみなす
技術的人工物がいかに作られ使用されるかは人間の欲求や意図によって規定されると考える
アクターネットワーク論
技術/社会の二項対立を前提とすること自体を批判
技術によって生じるのは、むしろ人間と非人間がたがいの性質を交換しあいながら共に変化するという事態
両者はたがいの媒介となることで新たな行為のかたちを生みだしていく
hysysk.iconなんとなくラトゥールが主張していることや周りで評価されている理由が分かった